《MUMEI》

「楽しかった〜っ!!」

夜になり、ようやく屯所に戻ってきた四人。

「今日の巡察は一くんだから大丈夫。さっさと戻ろうぜ。」

藤堂が自室へと歩きだす。

「それじゃ、また明日な。」

永倉も酒を飲んだせいだろうフラフラしながら戻っていく。

「疲れましたね………。おやすみなさい、原田さん。」

「あぁ。おやすみ、千鶴。」

目を擦りながら歩きだす千鶴。
その背を見送ってから歩きだす原田。

「また来年もこうしてられるといいんだがな。」

その後、千鶴を¨鬼¨から守るため原田は新選組を脱隊した。

そして、再び祭に四人で行くことはなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫