《MUMEI》

「…って、今何時だ!?」





急に一之瀬君がビクッとした気配がした






「時間?えっと……七時…二十二分かな」






そういうと、一之瀬君の背筋がピンと張った






「俺、帰るね。槙村も帰れよ。送れなくてごめんな」







ペコッと挨拶をして、一之瀬君は私に背中をむけた








待って





まって まって

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