《MUMEI》

「待てよテン、そのベッドは…。」


「いいよ、シンヤ!テンアちゃん使っていいよ!」


「あぁ、じゃあ、明日1時に噴水の所にいろ。」


そう言ってテンアは、俺たちの方に、顔を向けて寝た。


「寝ちゃったね、テンアちゃん!可愛いね!」


「そうだな。テンって何歳ぐらいなんだろうな?」


「幼く見えるけど…。」


『そんなことより、俺たちも寝ようぜ!」


「うん!」

俺たちは、テンアを起こさないように、静かに出て行った。

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