《MUMEI》 「槙村!」 「一之瀬君!」 六時二分 「こんばんは。槙村が遅れるなんて珍しいね」 私は思わずぎくりと肩をあげてから 橋の柵に手をかけた 「ごめん…ちょっと友達がはなしてくれなくて……」 息も整えずにあやまった この居場所を大切にしたいからかな 「…やっぱり、毎日はやめようか。きついもんな。な?」 あからさまにムッとしてみせる 「一之瀬君のばーか」 前へ |次へ |
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