《MUMEI》

「別にそこまで言わなくてもいいだろ」




「ちょっと、楓の味方?やだやだ、男って女子高校生に弱くて」





「そんなんじゃないって」








いやだ







できるだけ精一杯はしって はしって





脳を使わないように はしった








息がきれて 灯りがにじんで







世界がゆがんだ








とある公園にたどりついたら 足は棒のようで







近所迷惑も気にせずに泣いた





赤ちゃんみたいに 声をあげて泣いた









世界はこんなにも




私をひとりにしたがってる

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