《MUMEI》

熱が下がらなかったんだ
病院に電話したら、来てくださいってさ、

まさか、正月からインフルエンザで入院するとはね
肺炎併発だってさ

携帯電話もあったんだ

看護婦さんが親切だったよ、
電話の充電器を貸してくれたんだ

ユズネにメールした

見舞いに来てくれたんだ

けど、それからなんたか、看護婦さんが素っ気ないんだよね

白衣の天使か、食ってみたい気もするけど

大部屋なのに、カーテンの中でユズネの尻を触ったんだ

嫌がらない、けど、寄り添っても来ないんだ

寂しいから、そう言って、ユズネの割れ目に手を伸ばしたんだ

拒否はしないけど、俺を見てくれてない

………ダメかも

そう、思ったかな

だから、ユズネの身体から手を離したんだ

俺の着替えを取りに行ってくれた

三日間の入院中、毎日来てくれたけど

…………どこか、素っ気ないんだ

姉はともかく、母親と寝てるっての、
かなり不味いよな

知らなかったで、すませられないよな
どうすっかな……

妙案は、ない

とにかく、ユズネと話そう
それしかねーもんな



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫