《MUMEI》

「そろそろ、帰ろうかなぁ」





なんて、独りでいってみる







ほんの 一ミリ






一之瀬君がくるんじゃないかって





都合がいいこと 願った自分がいた








そんなの ないよね





私の人生がそんなものだったら









きっと 私 いまごろわらってるもんね





「ふぅ」







ネガティブになるのを防げなかった





悲劇のヒロイン気取りで ほんと







いやになる

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