《MUMEI》

「あ………。」

手は赤くなっていた。

「………。」

風間は慣れた手つきで治療していく。

「これでいいだろう。その花には気をつけろ。」

「はい……。ありがとうございました。」

千鶴は軽く一礼すると手拭いに包んで持つと屯所の奥に消えていった。

「……………犬共は何をしているのだ。」

風間は踵を返すと帰っていった。

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