《MUMEI》 ユズネ…… だめだ、返事がない そっと、ユズネの頬を撫でてたんだ 震えるような呼吸をしてた 早く、浅い呼吸を うっすらと、瞳を開けたユズネの髪を撫でたんだ 俺にしがみついてきた ユズネを、抱きしめた 背中を撫でるように ………何か言おうとしてるユズネだけど、 息が整ってない 何も言わなくていいよ このまま、眠ろうよ 一緒に、眠ろう、ユズネ…… 愛しい 狂うほど愛しい 惚れるって、こんな気持ちになるのか 自分でも驚いてた 戸惑いもあった けど、ユズネは今、俺の腕の中にいる この現実が、俺を満足させてたから …………ユズネの鼓動を胸で聞きながら、 ユズネの温もりを抱きしめ 暖かい眠りへと誘われてく 優しい気持ちが込み上げてくる ………今は、これだけでいいや 眠ろう …………、 前へ |次へ |
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