《MUMEI》

自分勝手な言い分ばかりだね、ユズネ

そうね、わかってるわ
貴方を好きになろうとしたのも事実よ、なれなかったってだけ

なるほどね、忘れさせてあげて下さい、
お母さんが僕に頼むのが、よくわかったよ、洗脳されてるんだね

ずいぶん自分の都合よい解釈するわね、
とにかく、邪魔しないで、迷惑よ

………良かったよ、ユズネの身体
堪能したよ、ナチュラルなセックス、

中に出されたことも話してあるわよ……
小さい男ね、そんなことで、私を愚弄したいの?
好きになれない筈だわね

違うよ、ユズネ、俺に言ってるんだよ

ケンスケ………わかってるわよ、すり替えたの!
………どうして、もう、バカ…

気にしないってのは嘘だけどよ、ユズネは渡さないぜ
俺と相性がバッチリなんだ
けど、助かったよ、貴方ならライバルにならない

………要らねーよ、そんなマンコの臭い女、持ってけ…

本当に、小さいな、
自分を、見てくれなきゃ、バカにして見切るのか?
お前、本気で惚れたことないだろ?
俺よりお前の方がユズネを幸せにできるなら、泣いて、苦しんで、身を引くさ…
そうする、つもりだった…
お前の精一杯の、プライドは、そんなとこにあるのか?……残念だよ、もっとマトモな奴が、昔の男ならね…

ごめんなさい……もう、見えてます、
しっかり自分が

うん……頼むぜ、マジ、痛いからよ

はい……一生掛けて、償います

償いなんか要らねーよ、二人で幸せになろうぜ

はい、ついてきます
価値観が、似かよってる人が、良いよね、
お互いを尊重できなきゃ、偽りだよね
私ね、遠回りしちゃったけど、
傷付いたこともたくさんあるし、ケンスケを傷つけちゃったけど……
今は、しっかり見えてるよ

わかってるよ、行こう

うん

ユズネ、男に挨拶もせず、俺と歩き出したんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫