《MUMEI》

何故なら今、気持ちよく寝ている母親を起こすわけにはいかないからだ。

起こせば学校に行く前だろうと容赦なく私を殴るだろう。

だから私は空き缶を1つ1つ、音を立てず袋に入れた。

全ての空き缶を入れ終わった後、私はゴミ捨て場まで空き缶の入った袋を捨てに行った。

その時にふと思う。


母親も学校でいじめるあいつらも


全部処分できないかな


      ってさ。

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