《MUMEI》 〈へぇ、妖にも人間と一緒で双子あるんやな。〉 「どしたの、お兄ちゃん。」 『悪いが葵くんと、茄魏は少しの間だけ別の部屋に行っといてくれないか。 彼女と二人で 話したい事があるんだ。』 真剣な面で、こちらを見ていた。 よっぽど聞いてはいけないものなんだろう。 〈ほら、茄魏ちゃん葵くんも向こうの部屋行こ。〉 縷々野が、二人に話しかけて一緒に連れて行こう誘う。 「茄魏、大丈夫。」 不安そうな顔をしている、茄魏の手をそっと僕は握って… ーー大丈夫・・いこ、茄魏。 「うん。」 前へ |次へ |
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