《MUMEI》
最低最低最低最低最低!!!!
その日のお昼は、やっぱり川島夏生と食べることになってしまった。

「・・・なんでオレの分の弁当がないんだよ」

川島夏生は、あたしを隣りでにらみつけながら言った。

あたしは下を向いた。

「いきなり人の分までなんて、できるわけないじゃない」

「は〜?!ちゃんと頼んだのに!お前って結構ひどいヤツだったんだな」

「ひどいのはどっちよ!勝手に人を彼女とか!ふざけんな!!」

あたしはもう、いままでで最高に怒っていた。

「こっわー。だから友達いねーんだよ」

「・・・っ!」

川島夏生のその言葉が、ひどくズキッと心に響いた。

「気が強くてガサツで大して顔もカワイイワケじゃないもんな〜。だーかーら、友達がい・な・い・の!」

あたしは体をブルブルふるわせて、川島夏生を見た。

「・・・からかわないで!!」

と叫んで、お弁当を夏生に投げつける。

「へぶっ・・」

あたしは目に涙をためて、屋上から出て行った。

「まつり!ちょっと待てよ!!」


最低・・・最低・・・最低最低最低!!!

あいつは、人を不快にさせるのがきっとスキなんだわ!

でも、なんであたしがターゲットなの?!友達も家族もいなくて、おもしろいから?!

最低よ!あんな最低最悪男なんて、大っきらい!!

もう二度と、夏生には、かかわらない・・・!




続く

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