《MUMEI》

向かい合って座ったんだ

ケーキは美味いけど、珈琲はいまいちだった

珈琲はダメね

ユズネが俺に言ったんだ

そうね、
普段もっと、美味しい珈琲飲んでるのよね?

イズミが、ユズネに言ったんだ

彼の好みの豆なのかい?

マサカズがイズミに聞いてた

そうよ、美味しいでしょ?
嫌かしら?

べつに、話も聞いてるしね

真向かいの二人の会話

確かめたいことがあるんです

ユズネが、イズミに話し掛けてた

なにかしら?

お尻にホクロあるんですか?

え?

イズミが、不思議そうな顔をしてた

あるよ、かなり奥にね
普通なら見えない場所だよ

マサカズが答えてたんだ

そう、本当なんだね

ユズネが、俺を見て言ったんだ

付き合ってるの?
貴方たち

イズミに聞かれた

一緒に暮らしてます

ユズネが答えたんだ

そう、お隣のマンションなのよね?

そうですね
引っ越したかと思ってましたけど

何で、引っ越さなきゃならないんだい?

マサカズが言ったんだ

べつに……

そう答えて、ユズネが珈琲を飲んでた

私も確かめたいの
ユズネさん?、なんだったの?
マサカズとの関係は

イズミが、ユズネに、聞いてたんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫