《MUMEI》 ユズネが、俺を見てた もっと、クズな男だと思ってたよ…… 俺の存在が無ければ、ユズネは迷わなかったのかもな そんなこと無い! ユズネ、後悔なんかするなよ、 自分で選んだ道が違ってたら戻れば良いだけだろ? 戻れなかったら後悔だろ? 違うか? …………けど…… 男女平等だよ、俺は過去の女達を思い出して、ラッキーだったな、ごちそうさまって思うよ まぁ、中には外れも居たけどさ それって、イズミも食べられちゃったってことなのかい? マサカズが、聞いてきたんだ 身体は美味しく頂いたよ 余すことなく頂いたさ、 だけど、心は許してなかったな、わかった上で、トコトン喰らったよ、 貴方も同じじゃないのかい? ハッキリ言ったんだ 似たようなモノかな、だけどあの時の僕は、ユズネを欲しがってた、その違いはあるよ 心は奪えないよ、 身体は明け渡してたろ? そうでもないな、ピルを飲んでたとは、思わなかったよ…… マサカズさん、それは貴方が悪いのよ、 好き勝手に出来ないのは、思いが届いてないからよ 私は、貴方に全て預けてるわよ そうだね、経験と器量の差なのかもね 違うわ、相性よ ケンスケさんは、色んな女性に合わせられるだけ それが、経験だろ? 違うと思うわ、心が入ってないから、合わせられるのよ 好きになったら、なかなかね…… なるほどね 楽しめないのに寝たのは、ユズネさんの過ちよ 話せてよかったわ、 ユズネさんは、貴方を愛してなかった、 それがわかれば、私は満足よ 昔の関係を、否定するのは、自分を否定するってことだもの ………私は否定しないわ、利害のために寝たこともあるけど、否定しない その時は、それが良いと思ってしたから…… もう、止めてくれよな 勿論よ この二人は、頭の中で答えが出てるんだ、 ユズネは違うみたいだな…… ユズネ、また、流されちまうぞ 引け目を感じるな、お前は美しい、 自信を持てよ、俺が心底惚れたんだぜ …………そうよね、 いけない、感情が高ぶると、マイナス思考になっちゃう…… 足踏みしてられない、ケンスケを、幸せにしなくちゃならないのに そうだよ、頼むぜ うん、 マイナスの答えを出そうとしなくて良いんだよ プラスの答えに近付くために、どうするかだけさ うん、そうだよね 急に、ユズネが明るくなったんだ ………現金ね、ユズネさん 彼だけが全てなのかもね だから、恐いのよ……私にはムリだわね そうなのか?、イズミ 悪く取らないでね 自分も大切にしたいの 恋愛経験がそうさせるのよ ユズネさん、本気の恋愛は初めてかもね そうよ、私ね、自分よりケンスケが、大切なの い、言うわね………バカ女よ…普通なら 私もそう思うわ、けど、ケンスケにはそうなっちゃうのよ ………勇気あるわね 死ぬなら、同じだもん なら、最後まで足掻くわ ………重たい女ね 流行らないかしら? でも、それが私なの ………素敵ね、ユズネさん その辺の女が言ったのなら、笑うとこだけど…… わかるわ、その気持ち そう、なら、貴方もバカ女になれるわよ まだ、ムリよ、始まったばかりだもの、私達 時間は関係ないわ ………そうよね、でも、邪魔するのよ、 昔の傷が 自分が大切だからよね? そうよ それも、わかるなぁ ………仲良くなれそうね、私達 え?! ………あら、ダメなの? 男たちはムリでも、私と貴女は親しくなれそうかなって…… イズミ、モノスゲー事を言ってたんだけど ……そうね、なれるかもしれないね ユズネ、笑顔でそう答えてたんだよね 驚いたよ たぶん、マサカズも、驚いてたと思う そんな顔をしてたからさ 、 前へ |次へ |
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