《MUMEI》

風季はすりすりと茄魏ちゃんの体を触りながら、洗い流す。

「・・・・・・・。」


〈そんなに気になるん?お兄ちゃんの事。〉

「・・・そんなことないけど。」

〈ほんまにぃ?〉

「何も・・疑わなければいいけど。」


〈ん?それどういう意味?〉


「お兄ちゃん、あの時いなかったから。」


ーーあの時・・

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