《MUMEI》

席に戻ると

はい

お、サンキュー

ユズネがタバコを出してくれたんだ
ちょうど、切れてたんだよね

見ると、女性たちも、喫煙してる人が居たんだ

変な気を使わなくていいよ
隠し事はないから

ユズネに気を使ったんじゃねーよ

うん、わかってる
比較的、話のわかる友達たちだから、気を使わないで

おかわりすっかな、ユズネは?

うん、私も

ちょっと、素敵ね

そうね

美人は得よねぇ、羨ましいかも

ユズネ、どこで見付けたの?

話なさいよね

話題の切り替え方が、遊んでる感じするけど、
ちょっと、素敵だったね

遊んでるよ、絶対、

ユズネがゲットしたんだ、身体張ったかな?

間違い無いわね
でも、苦労しそうね、モテるよ彼氏さん
私も苦労してみたいわぁ

ムリムリ、
苦労しがいがある男は来ないわよ

わかんないじゃない!

また、女たちが好き勝手言ってたんだよね

俺、タバコを消しそこなったんだ
まだ、煙が出てた
悪い癖だ、消そうとしたとき、ユズネが消してくれたんだ

昔告られてるんだ、ふったけどね、彼氏いたし

そうなの?!
ねぇ、それ、いつの話し?

ユズネの言葉に周りが食い付いてた

高校のときよ、再開したのは偶然じゃないわ
運命かな

きゃぁ、言うわねぇ、ユズネ

神様が悪戯してるのよ、
見ての通り、ヤリチンよ、

やだぁ、ユズネ、お下品ね

でもね、私には王子様なの

………ユズネ、マジなの?

そうよ

そう…………良かった

話してあるわ、その事も

嘘でしょ?!

本当よ
隠し事はしてないわ

……遊ばれてないよね?

鍵渡すかな?、遊び女に、
それに、今じゃ私の荷物の方が多いもん

家の鍵を見せながら、ユズネが話してたんだ

そして、俺を見て

コンパで、ちょっと、痛い思いしたでしょ?
噂になったの、前だけどね
それから、突然言い寄ってくる男が増えたわ………軽く見られてるのかな?

そう、言ったんだ



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