《MUMEI》

めちゃくちゃ苛立ってて、
寝不足で、眠くもあったんだけど…

そんなこと、忘れたように吹っ飛んでたんだ

ユズネとイズミの話しを聞いてて

どうして、そんなことまで話せるのか、わかったよ

マサカズが言ったんだ
俺は、わからずにいた、
不思議な思いで、ユズネとイズミを見てたのに……

悔しいな、イズミは僕よりユズネの方が話しやすいんだね

同性だからよ、感覚も似てるなって感じてたし

ユズネに、嫉妬するよ
イズミの一番でいたいから

マサカズが居るから、話せるんどけどね、

そうよ、私だってケンスケの存在が無かったら、
内に閉じ込めて、口には出さないわ、
ケンスケに愛されてる実感があるから、話せるのよね

そうね、それなしに、同性にだって、なかなか話せないわよね、こと細かくは

うん……過去の後悔も、過ちも、
もちろん楽しかったことも全部、共有したいし、出来るって思えなきゃ、ね…

うん、そうね、女はしょせん男次第よね

そうか、そんな話しもしてたんだな
ユズネとイズミは

話しに割り込んだ俺に

多少はね……探りあいじゃないけど、少しづつよ、
でも、感覚が似てるし、大切にしてることの価値観も似てるって、思ったよ

ユズネが答えたんだ

仲良くなりたいからだよね?

マサカズが、イズミに聞いてたんだ

うん……私ね、知り合いは多いけど、友達は少ないの
共感できる人なんて、居なかったし、
わかってもらえるとも思ってなかったかな、
だから、深い話しなんて、しなかったし……

僕とケンスケが仲良くできたら、もっと素敵になるね

………そうだけど、難しいわよね?
私もユズネも、それは、求めてないわ

でも、驚いたよ
二人でドライブ行った事には

僕は、ケンスケに、興味があるからね
周りに居なかったよ
こんなタイプの人間は、ただの軽薄な遊び人だと思ってたから、ギャップが余計そうさせるのかもね

どうなの?、私の身体をかなり知ってるよ?……

イズミ……責めるなよ、嫉妬もするし、勝手に凹むこともあるよ…
でも、話してくれなかったイズミも悪いんだよ

………何でも話すよ、

この場を借りて、聞きたいことがたくさんあるんだ

……二人を付き合わせるの、悪いわ
何か、仕事で抱えてるみたいだし

ん、構わねーよ、イズミ、
マサカズに聞きたいこともあるし、
明日は休みだ、
俺もこの場を借りたいね

なぁに?、私を見て言うなんて

ユズネの本当のとこも、聞きたいなってよ……

……バレてるじゃない、
ケンスケには、通用しないもん、
でも、嘘でもないんだよ……

ユズネの口から聞くことが大切なのかなって、思ったんだよね

………そうね、そうするわ
私もこの場を借りるわ



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