《MUMEI》
いつもと違う光景
  次の日の朝


教室に入るといつもと違う光景が・・・。

俺は、驚き

教室を入ってすぐの

ところで

立ち止まっていると

江上と目が合う。

俺は、昨日何も言わずに

江上が帰ったことで

ショックを受けていたので

目を逸らそうとするが

合った目を

逸らすことは


出来なかった・・・。

何秒か目があったままの状態でいると


江上と一緒にいた女の子が

江上の背を押し出した。

その反動と共に

江上がこちらに向かってくる。


いつもと違う光景とは

江上と香奈が

一緒にいることだった。

江上の背を押し出し

笑顔を向ける香奈を見て

2人が仲直りしたことを察した。


江上が俺の目の前まで

来ていた。

俺は、内心ビクビクしながらも

「江上、香奈と仲直り出来たんだな!

良かったな。」っと笑ってみせた。


すると江上も

ホッとしたように

息を吐き出し

笑顔で答えた。

「うん!

ありがとう。」

江上の笑顔を見て

俺も胸を撫で下ろす。

昨日先に帰っちゃったから

俺のこと避けてるのかと思ったけど

そうじゃなかったのかな?

すると江上の顔が

緊張を帯びる。

そして「昨日は、ごめんね。

何も言わないで

先に帰って・・・。

今日は、昨日の分まで

遠足の写真の会計頑張るから!

それで




その時に

・・・聞いて貰いたいことがあるの。」っと言った。


俺は「あぁ。いいよ。




・・・ん。分かった。」っと返した。

江上が俺に話・・・?

迷惑な俺に・・・?

俺は、結構引きずってしまうみたいだ。


ホームルームが始まるチャイムがなったので

俺は、自分の席に

戻っていった。

今日の授業にも

集中できないであろうことは

想像がついた。

そして、江上の話を

ネガティブに想像し

ため息をついた。

今日の香奈は

少しそわそわしていた。

何か待ちきれないことでもあるのだろうか?

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