《MUMEI》 三島 麗羅私の名前は、三島 麗羅(れいら)。 もうすぐ高校1年生。 でも、高校生活に期待なんて少しもしてない。 人と関わるのは面倒。 人の気持ちは冷めるし、移りゆくものだから。 そんなもの信用できないし、信用したいとも思わない。 裏切られて傷付くぐらいなら、最初から信用なんてしなければいい。 こんな考え方のせいか、私はよくクールと言われる。 でも自分では"私クール"とか思わない。 クールなんじゃなくて私の心を動かすものがないだけ……。 信頼してもいいって思える人物が存在しないだけ。 ただそれだけ。 今まで生きてきて私の心を強く動かすものに出会ったことなんてなかったし、冷めた考え方を見直そうと思える人物に出逢ったこともなかった。 だからこれからもないと思ってた。 むしろ、そんなものも人物も存在しないと思ってた。 もうすぐ高校の入学式。 試験をトップでパスしたから入学式で挨拶しないといけない。 面倒な毎日が始まりそうだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |