《MUMEI》

ケンスケ……困った顔してるね?
俺を殴っても構わないよ

突然マサカズが、俺にそう言ったんだ

へ?………殴る理由が無いぜ

中出し、してるからだろ?
ケンスケが、わりきれないのは、
だから、そんな顔をしてるんだろ?

いや、別の理由だよ、他にも食った女がいてさ、それがユズネの身近なんだよね、偶然だけどさ……

……:そうなのかい?
僕に文句があるなら何でもぶつけてくれ、僕は、この関係を大切に思ってるんだ

文句はねーよ、ユズネの身体、良かったろ?
生で出来て、そのまま果てれたのなら、最高だろ?

……震えるほど、興奮したよ
こんな美しい女性をって

男なら、当たり前だよ
ムリヤリした訳じゃねーし、文句はねーよ、嫉妬は消えねーな
ユズネを愛すれば愛するほど、嫉妬するさ

僕もだよ、イズミの身体は良かったかい?

最高だよ、付加価値もあって、
嫌がってた穴も、いいよってね

違う!、もう入れてたじゃない!

良いっていったろ?

だってぇ、気持ちいいって、囁くから…
中に出したいって、
飲んであげるって言ったのに、私の顔を見て、出したいって……

な、そ、そんなこと言ったの?!
ケンスケ!

思い出したら、立っちまったよ

バカケンスケ!
なによ、誰におっ立ててんのよ!

ユズネもイズミも、すこぶる美人だからよ……
震えるほど美しいんだ、しかたねーだろ?

………なにょ、上手いこと言っちゃって…

確かに、そうだよね、
居ないよ、こんな綺麗な女性たち

居るわよ、芸能界にはたくさん

綺麗なバカ女じゃしょうがねーだろ?
トコトン愛する価値がある女は、そうは居ないんだよ

………うん、そうだね、
男の本気もわかってもらいたいもんだね

わかってるわ、だからユズネと中良くできるのよ

そうね……ケンスケも言ってたでしょ?
ロクデナシの、男だったら、私は地に落ちてたって
ケンスケが、私を迎えに来れば良かったのよ!
ケンスケのせいにさせて!
一生尽くすから……

なんでもいいよ、側に居てくれ

うん

いいなぁ、甘い言葉、私も言われたいわぁ

ぼ、僕には似合わないよ、
ケンスケみたく二枚目なら…

あら、眼鏡はずしてごらんなさいよ、
綺麗な目をしてるわ
顔立ち、悪くないわよ

ユズネが、マサカズの眼鏡を外したんだ

確かに、顔は悪くない

私ね、面食いなの
どんなにお金があっても
どんなによい人でも、不細工は嫌いなのよ………

ユズネの言葉に、戸惑いながらもマサカズ、手照れてやがったんだ

私もそうよ、魅力ない男には、自ら股開かないわよ
マサカズ、嫉妬させてあげるね
芸能界、辞める覚悟があったら、あのときケンスケのを中に出させてたよ

ソコソコ惚れたよね、お互い

そうね、嘘つく意味もないものね

うん、私らが認めた男にダメンズは居ないわよ

そうよ、でも、怠けたらダメンズになっちゃうわよ

そうね、私は逃げようとしたから、道を謝ったの
愛って、恐いわ
でも、私を抱けて良かったでしょ?

私だって、ケンスケに頼ったわ
甘えたわ
ロクデナシの男なら、身体だけじゃなく、お金も奪われて、今ごろポルノ女優かしらね

女だって、そんなときあるわよね?

そうよ、嫉妬なさい
じゃなきゃ、泣いちゃうわよね

うん、嫉妬してくれるなら、それでいいものね

うん、そうよね

つ、強いな、ユズネもイズミも

俺とマサカズは、なんだかタジタジだったんだ



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