《MUMEI》

会社から、正式に辞令が出たんだ

不動産管理事業部から、為替部門に移動になる

同じ本社の中で、オフィスが移るんだ

一応、出世コースの末端に食い込んだことになるんだけど…
使えない奴は切られる会社だからね

必死に勉強してたよ
ユズネも、協力してくれてた

外出も、少なくなって、楽しくないだろうに
俺の勉強中、ユズネも本を読んだり、料理をしてたり
そして、疲れた頃に、そっと珈琲が出てくるんだ

絶対、良い嫁さんになる
そう確信したよ

元々三流大学だからね
本物のエリート達とは、違うからさ
けど、結果を出さなきゃならない
そう言う会社なんだ

ユズネは試練だと言うけど
俺的には、こんなの別にって
ユズネと添い遂げることに比べたら、へでもねーよ

…自分の業務の引き継ぎ…新しい業務の為の準備…

疲れはてて、甘えたセックスをしたんだ

身勝手な、セックス

いいよ、出したいときに出しちゃって
中に出されると、私も気持ちいいの

ユズネはそう言ったけど、深く果ててないのは、わかる……

なぁに?、アナルしたいの?
入れる?

なんで、笑顔何だろう?……ユズネ

このまま、眠りたいんだ

うん、眠って、私の中で……

なんとも言えない、安らぎを感じた
癒されるって、こういうことなんだなって、思った

ユズネの温もりを感じたまま、
柔らかくすべすべのオシリヲ撫でながら、眠りについたんだ

不思議と、翌日、力が湧くんだ

バイタリティーは、失ってない
そう、思えるんだ

こんなセックス、知らなかったよ
奥が深い、セックスって

子作りなんだろうけどさ、
それだけじゃねーんだよな、セックスって

神様が敵でも、ユズネが側に居てくれたら勝てる
そう、思えたんだよね



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