《MUMEI》

ケンスケ、事故でしょ?
今回だって殺してないじゃない!

留まれたよ…………ユズネが居たから、
仲間が、居てくれたから…
自分が恐くなる…

ユズネ、貴女の仕事よ
ケンスケさんを守るのよ

イズミ?……

正直、恐いぐらいだったわ
前にも見てる、私に付きまとってるストーカーを打ちのめしてくれたときに…
あのときは、ざまぁみろって、ケンスケの力を借りて勝ち誇ってたわ…
遠くに行ってしまいそうで…
わたし、ユズネとケンスケとずっと仲良くしてきたいの!
マサカズと一緒に、貴方たちと、時を同じにしてきたいって……

大丈夫だよ、ひとりじゃないんだ、
ケンスケには、ユズネが居るし、
足りなければ僕らが居る
それに、お互いを高めあっていけるって、思えるんだ
見栄も、プライドも邪魔しない関係だろ?

マサカズ?……

イズミの身体を知り尽くしてるケンスケ、
僕も、ユズネと肌を重ねてる
それでも、こうして仲良くしてられるのは、きっと神様がくれたご褒美なんだよ

……そうね、試練だけじゃないわよね?

そうさ、だから、前さえしっかり見てれば、僕たちは平気なんだ
そう、思えるんだ

ケンスケ、拳は要らないよ
ほら、元気だして

ユズネが俺の拳を包み込むように、その、優しい手で握ったんだ
そして、とても優しいキスをくれたんだ

身体から、力が抜けてく

こら………

柔らかいよな……優しい気持ちになるんだ、
癒されるんだ

ユズネの乳房を触りながら、言ったんだ

うん………甘えて、私に
私だって、ケンスケを、守れる
ほら、もっと触って

ユズネの胸に顔を埋め、甘えたんだ

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