《MUMEI》 続き『ん…はぁ、んんっ』 有馬の手が、有馬自身をユルユルと擦る。 俺は有馬に、オナニーして見せろ、と無理難題を押し付けた。 計算では、有馬の泣きが入り、おしまい。のはずだったのだが… 「解った」 そう一言答え、ヤツはヤリ始めたのだ。 …ヤバイ、目の前の有馬は、ほんのり紅潮した頬に潤んだ瞳。時折恥ずかしそうに、俺を見る。口から甘い吐息が漏れ…妙に艶かしい。 …あ、下半身に血が集まる感覚。ムクムクと育ち行く俺のナニ。制服のスボンを押し上げてテントを張った。 …あーぁ、クソッ!もー知らねーからな、馬鹿有馬。自分の我慢弱さを有馬のせいにして、俺は有馬の手に手を添えて、有馬自身を激しく擦った。 『?!』 「俺の負けだ。抱いてやるよ、後悔すんなよ?」 『あっ…ん、ハァッ…カズ…あぁっ、ぁ…スキ…ぁぁン…ァァ』 涙をポロポロ流しながら、有馬が喘ぐ。俺のモノに貫かれながら…。 …ヤベッ、コイツ凄く良い。エロいし、可愛いし、中もスゲェ絡み付いて来る。 …カズ?って誰の事?俺もカズだけど…まさか、ね? 俺は和宮昌樹(カズミヤマサキ)通称カズって呼ばれてるけれども…。 …そうだったらいいな、そう思ったら、口元が自然に緩んだ。 有り得ない考えを打ち消す様に、俺は有馬の前立腺を狙って、激しく腰を打ち付けた。 ***** 有馬視点 いつも教室の中心で騒いでる人がいる。名前は和宮昌樹、カズって呼ばれてる。 僕と正反対な彼を、いつも目で追っている自分に気付いた。 最初は憧れ、後に彼に好意を持っているのだと解った。男同士なんて無理だ、とすぐ諦めた。 そんな時聞いた噂話。 『カズは、誰とでもヤルらしい。老若男女構わずに』 …誰とでも?老若男女構わず?じゃ、僕とも? 『あーでも一回ヤッたヤツとは二度としないらしいな、アイツ。』 …うん、それが良い。僕なんかが彼の恋人になるなんて烏滸がましい。 …たった一度で良い。 彼に『抱かれたい』 そして、僕は彼に声をかけた。 終わり ***** 長くてスミマセン。 読んでいただいて有難うございました。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |