《MUMEI》
VSミーシャ
煙の中を駆けて駆けて、厚い壁を通り過ぎるとミーシャの姿があった。

俺は静かに歩いたつもりが、ミーシャにはそこねと感づかれ、レイピアの切っ先をこちらに向ける。

「きょーちゃん、いや、木佐森恭介。最後のチャンスを君にあげるわ。チームに入るの?それとも…入らないのかしら?」

しばらくの沈黙、ミーシャの絶対零度の眼差しが突き刺さる。

「…俺は」



「――――――チームには入らねェ!!」



俺は叫びながら消えたり現れたりしながら、明智のナギナタを片手にミーシャに向かって駆ける!!


―――――――「そう」


―――「なら、仕方ないわね」


――――「じゃあ今から君は保険でも何でもないわ」


――「今から君は――――――」






―――――――――「邪魔者になるのよッ!!!!」






ザシュ―――――

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