《MUMEI》 友席につくと、隣の女の子が声をかけてきた。 「あたし、南条 秋穂。よろしくね、三神さん」 髪をひとつに縛って笑顔がさわやかな、女の子だった。 「あ、ありがとうっ・・・!」 二人で握手をして、芹華はこの学校で初めての友達ができた。 芹華はとてもうれしくて、思わず授業中ににやけていた。 この学校では上手くやっていけるかもしれない。 芹華の不安が、一気にふっとんだ。 でも、そのあと秋穂が言ったセリフに、芹華は、この人大丈夫か? と、思ってしまった。 前へ |次へ |
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