《MUMEI》
気恥ずかしさの中で
なんとも言えない、不思議な空間

お互い気恥ずかしくて、会話も少なめのバイキングの朝食

昨晩の事を、話題にはしなかったけど
たぶん、みんながそれを思い出してる

少し上気してる顔の、ユズネとイズミ

ヤバイぐらい綺麗に見える

周りにいる男性たちも、やたら、二人を見てるよ

ケンスケの珈琲の方が美味しい

ユズネが言ったんだ、誰にともなく、呟くように

うちも、同じのにしたんだよ

イズミの言葉に

うん、知ってる、おんなじ珈琲でも、全然違うよね
コレも、普通に美味しいんだけどね

うん、そうだね

男子は、会話ないね?

ん……聞こえてたよなぁ?

ケンスケ、その話題にするの?

話したいんだ

…………そっかぁ、モーターの音、聞こえてたね

クスッと笑いながら、ユズネが言ったんだ

絶叫に聞こえたわよ、ユズネの声

負けじと言い返したイズミに

深く、逝けるの
私の中で弾けた瞬間に、波が来るの…
堪えきれない波が…

そう………素敵ね
私は、深くっての、わからないけど、
長いの、ずっと続くの、気が狂っちゃうぐらい続いてるの

いいなぁ、そう言うのも

朝食のときの、会話じゃないよな

思い出して、少し勃起してきてたんだ、俺

オモチャ持ってきてたのか?

マサカズに聞いたんだ

あ…………ぁは……無いとさ、イズミに負けちゃうから

少し赤くなって答えてた、マサカズ
男の照れた顔なんて、情けないと思ってたけど
マサカズ、凄く良い顔するよ
好感持てる笑みだな

道具無くても同じなんだけどね、
凄いの、求め方が
骨まで溶けそうよ

そうよね、興味が半端ないってぐらい、見るし、触るものね

ユズネが俺を見ながら言ったんだ

コイツ、嫉妬させようとしてんだな

ケンスケは、洗いざらい白状させられるよね
どんな会見があるのか、どんな事を好むのか、身体に聞かれるよね?

イズミの声
イズミ、マサカズを見ながら話してたんだ

性癖かな、そう言うのを、好むんだよ

白状した俺に

素敵よ、そう言うのも
普通の男なら、細かいこと気にしてって、ウザく思うけど

イズミが言ったんだ

しっとりしたのも素敵じゃない
感じちゃいけないって、思ってたのに、身体はね……
途中から、変わったものマサカズ
どうせ、捨てるんだ、なら、やりたいことしとけって……

ユズネがマサカズに言ったんだ!

マサカズが、驚いてた

捨てるとか……

言い訳いらない、肌を重ねると、わかるんだよ……
だから、素直には絶対ならないって決めたの

ユズネ、そう言ったんだ



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