《MUMEI》 ………僕のことを、少しは気に入ってくれてたのかい? マサカズが、驚いた顔で聞いてた ユズネは答えずに、サラダを食べてる バカねぇ、親に言われたからとか、 そんな理由でこの歳の女がそんなことするわけないでしょ… イズミが誰も見ずに、話したんだ ケンスケには、バレてたわ ………貴方が私を蔑んでくれて、良かった、 そう思えたもの…… 不思議だね、今、こうして四人で居るのが 優しい顔で、そう言ったユズネ、だけど ねぇ、そんなには匂うの? イズミがマサカズに聞いてたんだ ちょっとぅ!、聞くならケンスケにでしょ?! くすっ、わざとよ また、ユズネとイズミのじゃれないが始まったんだ なによ、貴女もわざとでしょ? あんなに見せつける声だしてぇ 勝手に出ちゃうのよ… そうよね、トコトン責めてくるものね そうよ、貴女も知ってるでしょ? 触れない場所なんてないの、 全部、持ってかれちゃうの ……うん、私は心まで持ってかれちゃったもん、気も、奪われたもん、でも…… 悲しい快感だったわ… 果てたあとよね、一番わかるときって うん…… 男もだぜ 二人の会話に割り込んだんだ 欲望が満足したあとに、凄くわかるよ、 一緒にいたい、そう思えなきゃ、身体だけでいいさ ねぇ、ケンスケは、浮気してないの? 突然イズミが聞いてきたんだ してなさそうよ、今のところわね ユズネが答えてた わかるのかい? マサカズが聞いたんだ すぐわかるわよ…女は敏感だからね イズミが言ってたんだ 男はわからねーかもな、 ユズネを見て言ったんだ 疑ってるの? 現に、したろ? してないよ! 浮気だったんだよ マサカズを見て、俺は、そう言ったんだよね 、 前へ |次へ |
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