《MUMEI》
逆怨みのスズカ
知らない番号からの着信が有ったんだ

はい

久しぶりね、わかるかしら?

失礼ですが、どちら様ですか?

スズカよ、忘れちゃった?

驚いた、そう言えば、電話番号は知ってたっけ…

話しかあるとかで、夜、会うことになったんどけど
ユズネには知らせといたんだ

そしたら、

イズミも呼ばれてるみたいよ、今一緒だから代わるね

って、
専業主婦同士、いつも仲良くしてるんだよね、この二人はさ

マサカズを連れて来いと、イズミ言われたそうなんだ
昔の写真で脅してきたってさ

別にね、芸能界辞めてるし、
裸の写真ぐらい私は構わないんだけど、
マサカズに、悪いかなって…カイシャデノ立場とか…

とにかく、会ってみようぜ、
それからだよ

うん

そして、夜
ガキみたいに公園で会うことに

イズミとマサカズは、もう来てた
ユズネは、近くで車停めて待機してるって、連絡があった

派手な女と、柄の悪い男が居た

スズカと、その男かな?

久し振りね、ケンスケ
イズミも久しぶりよね?

スズカが、言ったんだ
笑いそうになったよ

サラリーマンしてるの?
似合わないね

スズカの言葉に

わりと気に入ってるんだ、
で、話ってなんだい?

まって、此方の話を終わらせちゃうから、

スズカの言葉に

僕は買わないよ、たかが陰毛見えてる写真、

あらそう、会社で有名になるわね、
貴方の奥様の裸

売れないタレントしてたんだ、
そんなことも承知の上なんだよね

……多少は売れたわよ

イズミが突っ込みを入れてた
ダメだ、笑いそうだ

睨まれた、イズミに

堪えるよ………

あらあら、親しかったひとを睨んで、
旦那さん、知ってるのかしら?

脅しかな?、スズカの
勝ち誇ってらぁ、だめだ、もう、我慢できない

笑止した俺に

ケンスケは、昔のままね
相変わらず、女を食ってるの?

んにゃ、卒業したよ
飽きちゃってさ、
つまんない女とやっても、やってあげてるみたいな感覚になっちまうからよ、
だから、スズカとやらなかったろ?

ムッとした顔を見せたスズカだけど

イズミはよかったなぁ、思い出しただけで、いまだにドキドキしてくるよ

そう、俺が話すと
マサカズを見て、

ヤリマンよ、貴方の奥様は
このケンスケともやりまくってるのよ、生でしょ?、淫乱ね、イズミ

勝ち誇った顔をまた見せて言ったんだよね

金に困ってるのか?

スズカに聞いてみたんだ

甲斐なさそうな、男だね?

無言で立ってる男を見て言ったんだよね

そう、私と協力し合う気は無いようね、
ケンスケ、こちらのご主人、お金持ちなのよ
奥様の身体を貪った貴方をよく思ってないわ

そうかなぁ?
昔の事だろ?

いつも、そうやって、自分だけは高い場所に居るのね?
味方になるなら、助けてあげようかなって思ったのに、残念ね

意味がわからねーな

そう、マヌケネ

スズカ、今日は此方だろ?

そうね、ケンスケは後日でも構わないわね

沈黙してた男が、話し出したんだ、そしていきなり、マサカズの腹に拳がめり込んだんだ!

ぐえっ!

マサカズ!

騒がないで、殺すわよ…イズミ一緒に来なさい
旦那の会社もわかってるのよ、マトにかけるわよ

どういう事よ…

旦那も来るかい?
奥様が俺のチンポでヒーヒー言うとこ、見せてやるよ

ざけんな、チンピラ……

ほう、根性だけは認めてやるかな…

マサカズ、嘔吐したけど、立ち上がったよ……

コイツ、思い出したぜ、

呟いた俺に

忘れてたのか?
俺の弟を殺しといてよ

忘れてたね、弱すぎてよ…

そう、敵対するのね、一緒にイズミを犯せたのに

抱けるなら、抱きてーけどよ、レイプは好みじゃねーんだ
マサカズ、イズミを連れてけ、
後は俺が引き受ける

断る、俺の妻だ

そうか、なら、一緒に戦おう

その、つもりだよ

な、し、知り合いなの?!

スズカが、驚いてた

俺のマブダチに、拳使ったな……揺らさねーぜ

ネクタイを外し、投げ捨て
男を睨んで、構えたんだ



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