《MUMEI》
卒業式の後に
早いもので、武山と始めて性交した日から卒業式まで時間が過ぎていた、二年生の秋になると、誰も立候補する人がいなかったので、東中学校名物の役に立たない伝統を一つ破る事になる、女子の生徒会長になった。武山はそんな僕を応援してくれた。生徒会長になっても特に苦労した記憶が無かった。運の良いことに東中学校の生徒会長にのみ与えられた権限で、物騒な世の中になった事もあり、用心棒を兼ねて、一緒に帰宅する異性を自由に指名する事が認められていて、その権限を使って生徒会が終わるまで、武山を学校に留める事が出来た。これで武山と交際している事を全校中に示す事が出来た。武山も早く家に帰りたいはずなのに、僕のわがままに文句を言わずに付き合ってくれた。僕が後任の生徒会長に譲るまで、ずっと武山の腕を取って帰宅する日々を過ごして来た。そんな事を振り返っていると卒業式はすぐに終わった。担任の最後の話が終わると武山の腕を取って、「付いて来て。」こう言って屋上に移動すると、「改めて、卒業おめでとう。」こう言うと、「お互いに。」こう言った。そして、「中学生の僕から最後のお願い聞いて。」こう言ってスカートを上げると、

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫