《MUMEI》

やっぱり私は勝手で




出ていく高橋君をとめることもできなかった









校庭からは喧騒が 廊下には合唱が響いてる







風に揺れるカーテンに隠れて、泣いた








「……ばか」







誰に言うでもない






自分への言葉だった

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