《MUMEI》
プロローグ
4月…

私は高校生になった。


爽やかな風が吹いていて、

とても入学式日和だった。



クラスが離れてしまった親友に

会いに行こうと思って廊下を歩いていると



懐かしいような感覚が訪れて

不意に振り替えると

君も振り替えって私を見ていた。




初めてあったはずなのに、

なんでなんだろう…?




この答えを知るのは随分後のことだった。




「あの日君に出逢ってから…」

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