《MUMEI》
続き
ドアを開けたら、エンジェルくんが俺にダイブして来た!


ゴイン!
勢い余って、背中から床に激突!俺の背中がゴキッ!って鳴った。


『ちょ、エンジェルくん!どーしたの?痛重いんだけど…』


胸元に顔を埋めるエンジェルくんのふわふわの髪を撫でる。


「エッ、ヒック…ごめんなさぁい、ウック、ヒック…先輩!馬鹿は僕でしたぁ、グスン…先輩は約束守って…エグッウック…くれてたのに…」


涙声で謝るエンジェルくんの頭をポン!て軽く叩く。


『俺も楽しみにしてたんだからな、エンジェルくんと海行くの!』


「え?ホントに?」


『うん。だから今度行こうな?約束!』


「せんぱぁぁいぃぃ、だ、大好きぃぃ」


鼻水と涙でグチャグチャのエンジェルくんの顔。でもやっぱ可愛い、と思える俺もかなり末期。


『あ、そうだ!エンジェルくんにお土産あるんだ!はい、これ!』


…と差し出された紙袋。
先輩からの初プレゼントにウキウキしながら中を開ける。


「何ですか?これ?」


『ん?携帯のストラップだよ』


「いや、それは解りますが…この先のグロテスクな…」


『可愛いだろ?なんか、ゆるキャラだって!ナマコのナマゴンとウミウシのウミッシーって言うんだよ!』


…ゆるキャラ?って普通デフォルメするよね、これマジ実写なんですが…加えて言うなら僕は軟体生物嫌いなんですが…満面の笑みを浮かべる先輩には言えません。


『えへっ、それって縁結びの御守りなんだって!実は俺もお揃いで買っちゃった!』


そう言って先輩は携帯を揺らして見せる。グロテスクなナマゴンとウミッシーも揺れている。


「あははっ、可愛いですね(棒読み)」


一体何の罰ゲームなのか、今日から携帯を触る頻度が激減するであろう予感にうち震えるエンジェルくんなのでありました。



終わり

*ナマゴンとウミッシーは実在しません(笑)

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