《MUMEI》

どんな話を、してたの?

あら、ユズネ、気になるの?

うん、

……素直ね?、他は、気にならないの?

エッチはしてないでしょ?
わかるわよ……

でも、お尻触ったよ、痴漢みたく、サワサワってね

ムニュ、じゃないの?

くすっ、普段はそうなの?

うん、形を確かめてから、柔らかさを確かめるのよ、ケンスケ…

そんな、感じよ

ケンスケを諭すなんて、凄いね

そっち?、嫉妬の対象は?

うん…

ユズネ、身近だから言えない言葉もあるでしょ?
他人だから、解ることもあるよね?
一番身近な他人よ、私とマサカズは

…うん、そうだね

後でゆっくり聞きなよ、
とにかくケンスケは、縮こまってないわ、
いつものケンスケよ

そうね、ありがとう、イズミ

ううん、ねぇ、そっちは?
抱かれたんでしょ?

抱きしめられてたわ、このベットの上で
ダメだし、してあげたの
マサカズ、すごく優しいけど、
弱さの裏返しじゃ、しょうがないもの、
けど、必要なかったみたいね

でしょ?

わかってたの?

マサカズの妻よ、わかってるわよ

そっかぁ

だって、ほら、ケンスケに憧れちゃってるから

くすっ、男にも嫉妬しなきゃならないわね

本当よね……半端じゃないわよ、
なんでもケンスケ、ケンスケって……

聞いたわ、だから、話したの
私がケンスケを好きな理由、
言葉にすると、見えるものもあるわよね?
人に話すって、不思議、
漠然としてたモノが、形となって見えてくるの
……マサカズに抱かれながらも、ケンスケの事を考えてた私、
そのときの事を話したわ

そう、でも、抱かれてたんでしょ?

………勃起してたよ、マサカズ
私のアソコに、押し付けてたわ

やらしいわね

そうね、でも、やられちゃうとは思わなかったし
不思議と受け入れてたわ
キスしようとしたんだよ、私に

したの?

……躊躇ってて、止めたわね

されてたら?

………わかんない、唇が触れたときにわかるよ、
拒否るか、受け入れるか……

ユズネ、濡れた?

うん、濡れたよ
ケンスケがイズミと何してるのかなって……

マサカズには、興奮しなかったの?

したよ………すごく、私を欲しがってたし、
どうして、昔、私を抱けなかったのか理解してるみたいで……
未練おるみたいね、私のこの身体に

ユズネ、俺を見ながら話してるんだよね

ケンスケは、イズミに未練ないのかい?

マサカズに聞かれたんだ

本音を………話していいのかね?

聞きたいんだ……僕は、ユズネに未練と言うか………
何かな、この、気持ちは…
上手く話せないんだ、適した言葉が見つからなくてさ

俺もそうだったよ、けど、わかったんだ、

そう話して、また、タバコを取り出したんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫