《MUMEI》

次の日
放課後にツンツンを除いた俺達6人は集まっていた。
話す内容は勿論市外レクリエーションについてだ。

「市外レクリエーションってのはいったいどんなことをするんだ」

俺は委員長の宮内さくらに聞いた。

「目的は特にないの。自分達の班で何をするのかを決めてそれをするだけ。
私達入学してまだ一ヶ月も経ってないから友達とかそんなに多くないでしょ。
単純にみんなで遊びに行くって思ってて良いよ」

「なるほど、それは都合が良い。くっくっく、もしかしたらその日にツンツンと急接近。そしてすぐにでも付き合い始める可能性だってあるな」

すぐに新城まことが突っ掛かって来た。
「はぁ?あんた何勝手な妄想膨らましてんの?そんなことになる訳ないじゃない」

「何だよ、協力してくれるんだろ。もしかしたらそうなるかもって話だよ。それにお前さ、俺がお前に求めてのは幼なじみキャラだぞ。そんな態度だったらツンツンとキャラが被っちまうぞ。そこらへん気をつけろよ」

「何訳分かんないこと言ってるのよ」

しばらく俺と新城まこととの不毛な争いが続いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫