《MUMEI》 彼らは丘の上の砦から外を見下ろし 勇者がたった一人 戦場から戻るのを見た 馬のたてがみにぶら下がる戦利品は 殺したばかりの 敵の生首だった その顔と 険しい瞳は 若きク・フリンその人だった 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に 街は燃え 世界は変わりゆく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に リュ・マック・エリスンの息子は 恐れを知らず 一撃の下に どんな敵も死を覚悟した 多くの者が ケルトの息子をあざけり 誹謗中傷したが 一人また一人 屠−ほふ−られた 彼らは表れ そして倒れていった 若きク・フリンの手に落ちて 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に 街は燃え 世界は変わりゆく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に アルスター地方の豪傑が いかにコクナトの王と闘い 敗れ去ったかは 伝説に残されている 何がこの愚かしい争いの原因になったのかは 誰も知らない 裏切りか 謀反か それとも酔っぱらいの戯れだったのか? 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に 街は燃え 世界は変わりゆく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく 雷鳴がとどろく まだ早い朝に 若者は死に 未亡人は泣く 雷鳴がとどろく まだ早い朝に ゲイリー・ムーア サンダー・ライジング 前へ |
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