《MUMEI》
あれから11年後
あれから11年後。
俺と夏樹は16歳になった。

5歳のときに夏樹に聞かれた質問が
まだ頭を過っている。

実をいうと、俺は片想い中だ。
夏樹(♂)に。

俺はあの質問をされたとき
感ずかれたのか?
と、少し動揺した。

だけどこの気持ちを知っているのは
俺だけだ。
誰かに相談しようとしても
(相手、男だし・・・)
相談できるわけない。

そんなことは解らない
夏樹はいつもどうりに俺の隣にいる。

夏樹のバカ! なんで俺の気持ちに
気がつかないんだよ/////

「なぁ〜ぁ〜真広〜
今日、放課後暇?
もしよかったら俺んち来ない?」

ボタンの取れたシャツの隙間から
夏樹の上半身がチラチラ見える。

ボソッ
「無防備だ・・・。」

「んっ?
なんかいった?」

「何でもねぇよ
それより今日、俺暇だから
夏樹んち行く。」

「やった〜(>_<)
今日、俺んち親二人とも
出掛けてて明日の夜までかえってこないんだ〜
真広〜今日、俺んち泊まらない?」

泊まる。
襲うチャンスだな。

「泊まる。泊まる。」

「じゃあ決定!
家帰ったら早く用意してこいよ!」

そして俺は家に帰った。

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