《MUMEI》
踏み出した一歩
ユズネが王様ゲームをしてみたいって言ったんだ

四人じゃちょっと、アレよねぇ
ねぇ、順番に王様してかない?

イズミが言ったんだ

うん、いいよ

待ってよ、ユズネは経験してみたくて言ったんだから、やろうよ

マサカズの言葉に

違うよ、ユズネはそんなのに興味ないのよね
私は聞いてるから
コンパのときも、ソレは絶対しなかったって

そうなのかい?

変な男に触れられたり、絶対嫌だもん、
それに、答えたくない相手も居るでしょ?
プライド高いんだ
………男遊びしたこともあるけど、ちょっと、違うの

男遊び?

マサカズ、王様になったら聞きなさいよ

そ、そうだね

マサカズからで良いわよ

………じゃぁ、ソレを聞かせて

ユズネ、王様の命令は絶対よ
ケンスケの前で話なさいよね

知ってるよ、ケンスケ
けどね………具体的に話しちゃおうかなぁ

ユズネが、小悪魔顔して言ったんだよね

口説かれるの好きなのよね
自分が良い女だって、確認できてね
あの頃の私は、皆が良いって言う男が良かったの
けど、セックスまではしてないわ、
軽い男、でもドキドキしたくて、

ど、どこまでしたんだい?

くすっ………やらしぃ、マサカズ
付き合ってるときに聞いたら、狂ってたかしら?

た、たぶん………

正直ね……身体触らせたわ、
男のその気をおさめるには、出さなきゃダメでしょ?
口でしたわ
女だって、性欲あるもの
ケンスケね、そう言ってくれたんだ
自己嫌悪もあったの、けど、そんなの吹き飛んじゃった
ケンスケは、いけない私もまっすぐ見てくれるって……

やらしくねーよ、そんなオチつけたらよ

チャチャヲ入れた俺に

ケンスケのことを話せる唯一の男性なの、
マサカズに話すの好きなの、

ふくれてユズネが言うから

そっかぁ

笑顔でそう言ったんだ

凄いね、普通なら怒る男も居るのにさ

マサカズが、言うと

そうよね、そこから変な関係に発展することも有るものね

イズミが言ったんだ

そうね、普通はね、って言うか
世間一般はね

ユズネの、言葉に

そうね、で、具体的に話してよ
どこで?
何人と?

マサカズが、王様でしょ?!

聞かせてよ、ユズネのそう言うの、興味が有るんだ

……二人よ、車のなかよね

飲んだのかい?

飲めないわよ、吐き出すわ、体内に入れるってのは、別なの、私はね

僕は、ユズネを、苦しめたんだね

………許してるわよ、とっくに

ユズネの言葉に、マサカズが、涙ぐんじゃってたんだよね

もっと、やらしい話にしようぜ、次は俺が王様でいいだろ?

明るく言ったんだ

もっと、話したかったなぁ

ユズネが、言ったんだ

そっかぁ、聞かせてくれよ

素直に引き下がったんだ

……ありがと、
遊んだ男に触られて濡れたよ、
けどね、2度目はないなって、思っちゃうの
最後までヤらさないで、私を思ってなさいってね……

指入れられて、違うなぁって思っちゃうんだ
キスも……ドキドキするのに、なにか違うなぁって……
マサカズと付き合ったときね、飲んだんだ……はじめのときにね
結婚するんだから、とかもあったけど、
飲めたよ
私ね、精子を飲んだのって、ケンスケとマサカズだけなんだ

ユズネが、そう話してたんだ



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