《MUMEI》
スペード王国
「はぁ〜なんで私が〜」

私はいつしか独り言を呟いていた

「どいてどいて〜〜」
どこからともなく
女の人の声が聞こえた

ど〜ん
その人と私は正面衝突した

「いてて〜」

「あの〜
すみません!!
どこか怪我しませんでしたか?
あっ!!大変!!
肘、擦りむいている!
早く手当てしないと〜」

「落ち着いて下さい
大丈夫ですよ
この程度ですもの」

「いえ
全然大丈夫じゃありません
今すぐ私の家に来てください
すぐそこなので!!」

私はそのとってもきれいな顔立ちの
女の人に手を引かれて
そのまま
彼女の家に上がり込んだ

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