《MUMEI》
自慰行為
興奮状態にあるせいか、陽菜は尻尾を掴まれたことに気付いていないようだ。
頭を撫でながら、尻尾をゆっくり引く。

「ぅあ…っ!?」

与えられた刺激に反応した陽菜の腕に、力が入る。
僕は陽菜の体内に残っている尻尾の先を、ゆっくりゆっくり引いていった。

「ゃ…あ…、ん…っ、ふ…ッ」

尻尾の先に付いた玉が陽菜の体内から出る度に、陽菜が切ない声をあげて体を震わせる。

「いい子にしてたから許してあげる…自分でイクことができたらね…できる?」

陽菜の体内に残った玉は、あと2〜3個といったとこだろうか。
その辺りで僕は、陽菜に聞いた。

「…自分…で…?」

不安気な声で陽菜が聞く。

「そう、自分で。陽菜の大好きな玩具貸してあげるから自分で気持ち良くなってイクとこ、僕に見せて?」

これは…反抗……?
陽菜は黙っていたけど、僕の腕に陽菜の爪が刺さった。

「できない?」

聞きながら体内から引き抜いた玉を、少しずつ戻していく。

「んぁあっ!?」

驚いたような声をあげてから、陽菜が首を振った。

「じゃあ、やって?」

陽菜の反応が“できる”ということだと判断した僕は、僕の腕を掴む陽菜の手を引き剥がし、その手に電気マッサージ機を握らせた。

「早くやって?」

戸惑った表情で僕を見る陽菜に言うと、悔しさや怒り、悲しみや恐怖が籠ったような、なんとも言えない視線を一瞬だけ僕に向けると、電気マッサージ機のスイッチを入れた。


苦しみから、やっと解放されたのに今度は、自らの手で刺激を与えなきゃいけないというのは、どんな気分なんだろう。


陽菜が不安そうに電気マッサージ機を見つめるその表情を見れば、その気分は一目瞭然なんだろうけど、その表情を見て興奮してしまう僕には、陽菜の気持ちを理解するのは難しい。

「陽菜、早く…。僕、そんなに待てないよ?」

そう言うと陽菜は、観念したように電気マッサージ機を自分の股間に、恐る恐る当てた。

「…ッ!!」

ビクンッと体を跳ね上がらせると、陽菜はキュッと足を閉じた。

「ダメだよ、それじゃ…ちゃんと僕に見えるように足開いて」

陽菜が僕に、何か訴えるような目を向けた。

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