《MUMEI》

大丈夫よね?
喧嘩してないわよね?!

イズミが言ったんだ

寝てたわ、ソファーで

ユズネの言葉に、少しホッとした顔を見せたイズミ

なにも聞かれてないし、話してないわ、
これからだったのにぃ

ユズネの言葉に

そうなの?!

イズミが驚いてたんだよね

腹へったなぁ
マサカズ、食事は?

あ、うん、食べてないよ

キョドってる……マサカズ…

イズミ、何かつくって、冷蔵庫に適当にあるから
ケンスケ、一緒にシャワーしようよ

ユズネが言ったんだ

悪い、イズミ、頼むよ

あ、うん……

イズミが、キョトンとしてたんだ

シャワーを終えると、食事が用意されてたんだ

トーストにサラダ、それにポタージュに珈琲、
ヨーグルトにはフルーツが入ってた

自宅に取りに行かせたの、
パンと珈琲は使わせてもらったわ

うん、なに使っても良いのに

ユズネは、平然としてたけど
イズミは……

私達、邪魔?

ユズネに聞いてたんだ

ううん、けど、ノーメークは見せれないわね、
ケンスケだけなの、ナチュラルな私を見せれるのは

……ユズネ、簡単な化粧をしてからリビングに来たんだよね
化粧の間、俺も待たされたんだ

食事をしながら、ユズネが言ったんだ

ケンスケ、気づいてるよ
でもね、凄く素敵なキスをしてくれたわ……

……そうなの?!

うん………私ね、それでじゅうぶんだったの………

そう………

イズミは?、喧嘩になったの?

……マサカズの一方的な話だけ聞いたわ
ガキね……マサカズ

イズミ、それは違うと思うぜ
ユズネが、そうしたなら、断れねーよ

ケンスケ、なにも聞いてないんでしょ?

聞いてねーけどよ……

ケンスケにね、脱がせてもらったの
シャワーするとき
下着を確かめてたわ……
精子があるかどうかね、
私が濡らしてたのもバレちゃってるの

ユズネ……どうして、そんなに冷静なの?

私の望むこと、全部ケンスケ、わかってた……
迎えに来ての意味も……あの、キスも…

そう………なら、話していい?
ユズネの、隠し事を

……たぶん、気付いてるよ
自分で言う、犯されたとき濡れたよ、
濡らしてんじゃんかって、言われたわ、
けど、果てないよ
いじくられたら濡れちゃうよ
でもそれは、快楽を求めるためじゃないの、
身体を守るため……
そんなに、臭いかなぁ
私のって………蔑まれたわ、コンプレックスもあったから、余計に惨めだった
けど、全部、解決できたわ
ケンスケに愛されてれば、なんでも出きる、
ケンスケに、一生尽くせる
わたしの生き甲斐ね
帰ってからエッチしてないの、
セックス意外でも、ケンスケじゃなきゃ私は生きれない
私ね、自分が見えたの
自分を、認めたのかな?

ユズネ………そう、喧嘩してないなら……
けど、ケンスケはどうなの?

イズミに聞かれたんだ



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