《MUMEI》
愛ある仕打ち?
あれから二週間が過ぎてた

先週の週末は、マサカズたちが、実家に行く用があって、別々だったんだ

夕食を、マサカズの家にでごちそうになったんだ

そして、お酒も軽く入ってた

急に、女たちの口数が減ったんだ

……マサカズを見た

意識しちゃうよね

マサカズの言葉で

ねぇ、ちょっとだけ、エッチな話し、しようよ

イズミが言ったんだ

話だけで済むのか?

そう聞いた俺に

ケンスケがしたいなら……付き合うよ

そう、ユズネが答えたんだ

じゃぁ、話だけで

そう言った俺を、ユズネとイズミが、
えっ?!、って顔で見たんだ

マサカズが、笑いを堪えきれずに、笑ってた

………なにょ、お尻に入れたくせに…
マサカズの見てる前で…

イズミが、膨れっ面したんだ

……本当は嫌だったの?
私がしたこと

ユズネが、泣きそうな顔で聞くんだ

ジョークだよ

そう言った途端、女たちがキレたんだよね

どんだけ勇気いると思ってんのよ!
そんなジョーク許さないわよ!

そうよ!
からかってよいとこじゃないわよ!

ムカついた、メッチャ腹立ったわ!

そうね、ケンスケ、今のは許せないわ!

あまりの剣幕に、目でマサカズに助けを求めたんだけど

ムリだよ……僕は決定権、イズミに渡しちゃってるし……
でも、女もエッチなんだなぁって、ちょっと嬉しいよね

ほら、マサカズはちゃんとレディーを思いやってるじゃない!
なにょ、ケンスケ

ユズネが、こんなに怒るなんて…

私はマサカズをシバいたわ、
私より気持ちよかったって白状したからね

そうね……私もケンスケをシバこうかしら?

おい、ちょっ、ま、待てよ!

やらしい女はお嫌い?

いや、そうじゃなくて…

私がどんな覚悟でケンスケに身体を…
わかってるの?!

待てよ、は、話そう、な……

ユズネとイズミが立ち上がってたんだ



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