《MUMEI》 出てきたのは、秋穂だった。 「あ、きたきた芹華。入って!」 ぐいっと腕を引っ張られて、芹華は「サカエ会」に入った。 中はすごく豪華で、ブランド物のバッグが置いてあったり、天井からシャンデリアがぶらさがっていたり。 思わず上ばかり見て歩いていたので、立ち止った秋穂にどんっとぶつかってしまった。 「ここに入って。中で詳しい説明をするから」 「う、うん」 秋穂がドアを開けて、芹華はおそるおそる中に入った。 「サカエばーちゃん、芹華を連れてきたよ」 秋穂が、奥で社長イスに座っている人に言った。 その人の顔は逆行でよくわからなかったけど、おばあさんだった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |