《MUMEI》 帆埜春樹が帰って行くのを見送っていた者が、もう一人居た 帆埜だ。 「あの子、春樹って言うんだ…」 「学校行ける様になったら一言お礼を言わないとな…」 コンコン… 『はいるわよ?』 「うん。」 お母さんが入って来る 「もう起きてて大丈夫なの?」 「うん。大丈夫だよ?」 「そう…。なら平気ね…。」 「そうなる、かな…」 「じゃあお母さん、ご飯の用意してるからなにかあったら呼びなさいよ?」 「分かった…」 「ゆっくりしていなさい」 お母さんは、そう言い残して部屋から出て行った 大丈夫なのに…そんなに心配されちゃうと私の方が不安になっちゃうよ… いつになったら学校行ける様になるのかな……?? 前へ |次へ |
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