《MUMEI》

「まゆ、久々じゃない?」








なるだけ余裕にさらっと言ったふりをした。






彼女は演劇部だったけど、全然気づいてない様子。





「郁じゃぁん!ひさしぶりー。また一年よろしくね。」









にこにこ話してる。






でもなんか変。









あ、私今、気を遣われてるなって思ったよ。







その瞬間、私の中のまゆがモブキャラに変わってく。







「よろしくね。」







出来るだけ話したくないって思ってるくせに良く言うよね。



ま お互い様?

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