《MUMEI》 始業式の次は、自己紹介だった。 そこで、担任が頭おかしいことに隣の人とまずは自己紹介とか言い出した。 古市君は嫌そうにこっちを見た。 なんか、間が怖い。 「…古市亮介です。よろしくお願いします。……はい、次どうぞ。」 つまんなそうに、頭を掻いてた。 でも多分、恥ずかしかったんだろうなぁ。 なんて、今更気付いたり。 「私は帯野郁。よろしくお願いします。」 結構緊張したけど、意外と古市君は普通で、私も落ち着けた。 でもやっぱり間は怖かったな。 前へ |次へ |
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