《MUMEI》 叶わぬ夢四人がかりだというのに、番人に傷ひとつつけられない。 『その程度では、我は倒せぬ。』 「悔しい……っ!何故当たらぬのだっ……!!」 ミツキが悔しそうに言う。 「矢が避けられる……。外れたら皆に当たっちゃうよ…。」 ゼクスの矢もまた、当たっていなかった。 「当たらないなら、一撃必中!『我は闇の制裁者。制裁と引き換えに、この身喜んで捧げよう』……!!あ〜あ、族長に怒られるな〜」 カルマの声と同時に目の前の空間が歪む。 「何してんだ!?」 レクスが叫ぶ。 『!!!?』 「デーモンの最期の一撃。地上に出る皆の夢、叶わなかったなぁ……。」 禍々しい黒い刀剣と煙が現れる。 刹那、刀剣は番人に突き刺さっていた。 黒い煙が晴れると、そこには動かない番人とカルマ。 『願え』 何処からか声がする。 『願え…!』 「……なら、俺たち四人の願いを叶えろ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |