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《MUMEI》 レイを乗せ、南に向かったんだ 行き先はまったく決めてない 気ままにハンドルを切るだけだ 取り合えず、南へ 出発したのは夜だった 朝日が昇るのを見ようって、岬のとっ先を目指したんだ 風が強かったけど、海から昇る太陽を見た 朝焼けが綺麗で、海と雲の間に現れてくる太陽は、一面を自らの色に染めてた そして、太陽は、雲の中へと消えていったんだ… 会話もなく、車を走り出させたんだ、 そして漁港へ 漁師さんたちが食べるような定食屋へ レイ、ジロジロ見られてたよ 物珍しいのかね、 まぁ、観光客とか来そうにない店だしな けど、美味い！ 美味しいね レイも、ご機嫌な顔で言ってたよ こんな笑顔するんだなぁ コイツ、やっぱり美人だな 変な化粧をしなきゃ、可愛いよ、顔はさ 魚なんて、久々よ食べたの 美味かったよなぁ、昼はともかくとして、夜なに食べる？ お肉が食べたいかも よし、んじゃぁ神戸行くか 神戸？ 伊豆よ今 道は繋がってるだろ？ くすっ、そうね、 おごってね、わたしお金ないから 運転しろよな ごめんね、免許も無いの マジかよ？！ 話し相手になったげるから、ほら、行こうよ 眠くなってきたよ、腹いっはいになったらさ お肉食べさせてよ、 んじゃ、目が覚める話しでもしてくれよ どんな話し？ 初めてのエッチのことでも話してくれよ …………なにょ、それ エロく話せよな、目が覚めっからさ ………… 前へ |次へ |
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