《MUMEI》
人生の再スタート
意識がふわふわとする中、私が感じたのは
温かさと唇のとろんとする感触だった。

「んっ、まぶし。」
カーテンの間から朝日の光りが顔にあたっていた。
病室じゃあたらないはずなのに。
ゆっくり目をあけると少しの間見ていない景色、私の自宅だ。
「生きてる、しかも家にいる・・・本当に契約したんだ。」
何だか美味しそうないい匂いがした。
ベットから降りて、匂いのする方に歩いていく。
懐かしい匂いだ。

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