《MUMEI》
翌日の朝の悲劇
※前回から一転、ギャグです。

〜翌日・朝〜
バコッ!!!

ここはさくらやの二階。双子たちが暮らす場所です。

「痛ってぇ!?」

悲鳴の主はクレハ。店の支度を手伝えとシンラを起こしに来たのだが……

丁度、寝起きの悪いシンラに回し蹴りをお見舞いされたところ。

「クレハさーん?どうかしたんですか…!?」

開けっぱなしのシンラの部屋の扉の外からミアが覗いている。
学校にはまだ時間がある。悲鳴で目を覚ましたのだろう。

「失礼しましたー。」

見なかったフリをして立ち去るミア。

「………ん?って兄さん!?どうしたの?」

やっと覚醒したシンラが痛そうに転げ回るクレハを覗き込む。

「兄さん?………先行ってるね。」

シンラも状況を察したのかちらりと見てから着替えてカフェへと向かう。

一人とり残されたクレハはしばらくシンラと口を利かなかったそうな……。

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